UNTSOの権限には、休戦違反を防止したり、決定を強制することは含まれていません。
監視団が現場にいるということそのことが、休戦違反の行動をとる可能性を未然に抑止する効果を持つことが期待されたのです。
監視員が現場で事件や訴えに対応できないときは、調停官に報告し、調停官は事務総長に報告し、事務総長が安保理に報告するという形がとられました。
この仕組みは、実際にも機能を発揮しました。
同年7月に休戦期限切れでアラブとイスラエルのあいだに戦闘が起こりますと、調停官の要請に応じる形で、安保理は双方に停戦を要求し、両国がこれに従わないときには、憲章第7章を適用する可能性を明らかにしました。
その結果、すべての戦闘が、調停官の設定した時刻に停止したことが記録に残っています。